人材関連まめ知識
人材採用と人材育成のヒントとなりますように
募集
よりよい出会いのきっかけづくり
<お悩み事例>
- なかなか欲しい人材が応募してこない
- 欲しい人材とは違うタイプからの応募が多い_等
- 自社が求める「欲しい人材」の人材像を明確にし、求人広告文などをターゲットに響くものにする。
- 求職者の多くが応募前に企業情報をインターネットで調べるので、自社ホームページに求人ページを作る。求人広告では伝えきれなかった情報を掲 載する。
- 応募への返信は速やかに行う。面接連絡が遅いと人材は逃げてしまう。
選考
出会いから相互理解へ
<お悩み事例>
- 面接では応募者にどのような質問をすればよいか
- 適任者だと判断して採用したが、入社してみると問題点が多く発見された。事前に見抜けないか_等
- 原則として、「書類(履歴書等)審査→面接→総合評価のうえ採用」という段階を踏むのがマッチング可能性も高まり効率的。
- 書類審査から開始。応募者には事前に履歴書等を提出していただき、求める人材の基本条件を満たしているか確認する。
- 提出書類の内容をもとに、面接で質問・確認すべき点をリストアップする。
- 面接では、書類審査でリストアップした「詳細を確認したい点・疑問点」を聞き取る。
- 面接の雰囲気づくり・尋ね方・言葉の工夫をすることで、虚偽の回答をしづらくし本音を導きやすくする。下記の例1と例2では、どちらの質問が回
答からその人の入社後の行動を推測しやすいか。
<例1>「あなたは責任感が強いですか?」
<例2>「前職での失敗談を教えてください」「失敗の後、どのように埋め合わせしましたか?」 - 面接では相互理解に努める。自社の求める人材像と期待する働き方を説明し、応募者の解釈に誤解がないようにしておく。早期離職防止策でもあ る。
職場定着・育成
精神論だけでは育たない
<お悩み事例>
- 新入社員(中途採用を含む)を早く職場になじませたい
- 早く戦力化したい
- 内定辞退・早期離職を防ぎたい
- 新入社員が来ることを予め社内で伝え、受け入れ体制を作っておく。
- 内定から入社まで期間が空くケースでは、定期的に連絡をとり会社としての期待感を伝えるとともに、内定者の状況に変化がないか確認する。
- 中途採用であっても当面は「面倒見役(メンター)」をつける。業務指導だけでなく職場の悩み相談にも対応する。
- 入社後1~3ヵ月は管理職もこまめに声掛けし、職場への溶け込み具合・業務の覚え具合を観察する。
職場定着・育成 <人事評価の有効活用>
客観と主観の統合
<お悩み事例>
- 離職者を減らしたい
- 社員にやる気を出してほしい
- なるべく客観的な評価をしたい_等
- 会社と各社員の将来のビジョンが見えるようにする。
- 会社が社員に求めることを具体的に見えるようにする。
- 職場の悩みを相談できる機会を作る。
<定期面談をともなう人事評価制度を利用して、育成と悩み相談の機会を作ると効率的>
- 評価シートは簡易なものでよい。
- 期間ごとの目標/自己評価と上司評価/達成度(数値等)を記入する。次期に向けての目標が具体的になるように。
- 必ず定期面談する。四半期に一回を目安に。
- 賃金との連動は急がなくてよい。まずは人材育成手段として導入してみる。
- 職場の悩みを相談できる機会を作る。
職場定着・育成 <職場トラブル防止>
ルールの整理とコミュニケーションの整理
<お悩み事例>
- 厳しく指導したらパワハラだと言われた
- 指示に従わない社員をどうすればよいか
- 不適任と判断した者を解雇したら不当解雇だと言われた_等
- 法律や制度の正しい理解
- 気になることを気軽に話せる・聞ける風通しのよい人間関係を作る。そのための社内制度を整理する。
- 採用選考の段階で不適任社員の入社を防ぐ。
労働者の権利意識が高まったことや、いわゆる「ブラック企業」問題がマスコミでも多く取り上げられるようになり、労務管理・職場環境へより一層の配
慮が求められています。
トラブルの原因をみると、世代間の意識の違いによるもの、労働者・経営者ともに労働法を誤解している場合等さまざまなケースがあり、いずれも個別具体
的な対策が必要となるものばかりです。
訴訟等に至れば人的・金銭的に負担が発生しますし、そうでなくても職場の士気低下や悪評の原因となります。ですから、予防が最重要なので す。